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Anthropic、社員1人の創薬企業を買収 小児難病を研究

買収したMithril Medicineの研究を社内で継続。Claudeを使い、筋ジストロフィーの薬候補をマウスで試しています。

著者: Oossa公開日: 1 分で読める

AcidFern · Unsplash

Anthropicは、社員が創業者1人だけだった米国のバイオ企業Mithril Medicineを買収し、小児の希少な筋ジストロフィーの治療薬研究を社内で続けています。Anthropicは2026年10月27日(現地時間)、6組織との創薬提携の進捗とあわせて、自社の研究にも取り組んでいると発表しました。Mithrilの創業者コーディ・トランバーガー氏はAnthropicに移った後も研究を続け、複数の新しい創薬計画を立ち上げる予定です。

マウスで見えた初期結果

研究対象の1つは、LAMA2関連先天性筋ジストロフィーです。筋線維とその周りの膜をつなぐタンパク質が欠けて起きる病気で、根本的な治療法はまだありません。Mithrilは、筋肉に残る別のタンパク質と筋線維を橋渡しし、膜を固定し直す「二重特異性抗体」を開発しています。2つの標的に結合する抗体です。同じ仕組みを、α-ジストログリカノパチーにも応用できる可能性があるとしています。

Anthropicの技術報告によると、病気を再現したマウスで小規模な予備試験を実施しました。試作抗体2種類のうち1種類を6週間投与したマウスは、薬を含まない液を投与したマウスに比べ、前脚の筋力と握力が約2倍でした。これはマウスでの初期結果であり、人で効果が確認されたわけではありません。今後の試験でも候補薬が有望なら、早ければ2028年後半に人で臨床試験を始められる見通しだとAnthropicは述べています。

Claudeは研究と事務を支援

トランバーガー氏は、Claudeを使って外部の研究機関との契約や物流、実験の準備を進めてきました。治療法の着想からマウスで有望な結果を得るまで、18カ月足らずだったといいます。次の候補選びでもClaudeを活用しました。113種類の抗体候補を受託研究機関5社で評価する計画を立てる際、Claudeは341ページの製造データを読み、8分足らずで候補を3つの扱いに分類しました。

ただし、Claudeの誤りが人の確認をすり抜けた例もあります。報告書によると、抗体の量を依頼先の希望より少なく記したものなど、少なくとも3件の誤った依頼が送られました。Anthropicは、候補の選び方のような大きな判断の誤りより、数量や前提の細かな間違いのほうが人の確認で見落とされやすいとしています。

6組織との提携も進める

AnthropicはBigHat Biosciences、Bristol Myers Squibb、Divergence Labs、Enveda、Generate Biomedicines、The Column Groupの6組織とも研究を進めています。薬の分子設計だけでなく、製造や規制申請など、開発のさまざまな工程でClaudeを使う方針です。Anthropicは、今回の共同研究や自社研究を通じてモデルの得意・不得意を把握し、改善につなげるとしています。

なぜ重要か

小児の希少疾患の治療法を探す研究で、Claudeが実験準備や候補選びを支え、マウスで初期結果が得られたことは確認されています。一方、効果はまだ人では確かめられておらず、患者が治療を受けられる時期や実用化の可能性は今後の試験次第です。

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