KDDIグループのAI開発企業ELYZAは2026年10月2日、AIモデル「ELYZA-Thinking-1.0-llm-jp-4-33b」と「ELYZA-Thinking-1.0-llm-jp-4-32b-a3b」を無料で公開しました。国立情報学研究所(NII)が開発したオープンなAIモデル「LLM-jp-4」を土台に、ELYZAが追加の学習を行ったモデルです。Hugging Faceから利用できます。
ELYZAによると、2モデルは主に日本語の処理性能に焦点を当てて調整されました。一部のベンチマークでは、NIIが9月28日に発表した「LLM-jp-4.1」シリーズを上回るスコアだったとしています。ただし、記事には比較したベンチマーク名や具体的なスコアは記載されていません。
利用条件と研究の位置づけ
両モデルのライセンスはApache 2.0で、商用利用も可能です。ELYZAは今回の公開を、同日に設立を発表した研究組織「ELYZA RSI Research」の取り組みの一環と説明しています。
同組織が進めるのは、AIを使ってAIを開発し、繰り返し性能を高める「再帰的自己改善(RSI)」の研究です。ELYZAは、今回の発表はRSIそのものの実現ではなく、その前段階にあたる要素研究だとしています。
「完全国産」という表現は変更
記事の掲載当初はモデルカードの表現をもとに「完全国産」と紹介していましたが、ELYZAから説明を受けて表現を修正しています。同社によると「Fully domestic foundation」は国内企業が作成したという意図で、「完全国産」という日本語のニュアンスとは異なるとのことです。今回のモデルはNIIのLLM-jp-4をベースに、ELYZAが追加学習したものです。
なぜ重要か
日本語のAIを試したい開発者や企業は、Hugging Faceから無料で入手し、Apache 2.0の条件で商用利用も検討できます。ただし、具体的な比較スコアや利用に必要な計算環境は記事に示されていないため、実際の性能や導入コストは別途確認が必要です。