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リコーの3D空間生成AI、東京電力PGの建物保全に導入

360度カメラの映像から、壁や床の欠損を抑えた3Dモデルを生成。東京電力PGは建物保全に使い、リコーは生成に半日程度かかるとしています。

著者: Oossa公開日: 1 分で読める

Petr · Unsplash

リコーとリコージャパンは、360度カメラの映像から3Dモデルを作る独自技術を、東京電力パワーグリッド(東京電力PG)の建物保全業務に導入し、運用を始めました。映像に写った空間の形状を推定するAIが、壁や床のつながり、部屋全体の構造をもとに情報を補います。

利用者は撮影データを「RICOH Digital Twin Workplace」にアップロードするだけで、半日程度でモデルを生成できるとリコーは説明しています。従来のレーザースキャナーなどを使う方法では、撮影からモデル生成まで数日かかっていたといいます。

白い壁や床の欠損を抑える

映像から立体形状を推定する場合、白い壁や床、机の天板のように見た目の特徴が少ない場所は、形状を読み取りにくく、モデルに欠けが生じやすい課題がありました。リコーの技術は、周囲の空間構造をAIで推定して補完し、こうした場所の欠損を抑えます。

リコーは「世界最高水準」の高精細さをうたっています。この評価は同社が2026年9月時点で、360度カメラ映像だけから3Dモデルを作る主要な商用技術を対象に、自社所定の条件で比べたものです。3Dスキャナーのデータと比べ、100ミリ以上の誤差がある領域を欠損として評価したとしています。

建物情報とモデルをまとめて管理

東京電力PGは2026年6月から、主に事務所として使う建物の3Dデジタルツイン化を試してきました。建物名、階数、部屋名などをモデルに付け、空間と建物情報を一元管理します。リコーの発表によると、現場に行かずに建物の状況や関連情報を確認したり、調査や関係者間の共有を効率化したりする用途を見込んでいます。

今回の技術は、その3Dモデルを作る工程に採用されました。リコーが生成技術を提供し、リコージャパンがサービスの提供と導入・活用支援を担当します。リコーによれば、モデルは面で形状を表す方式で、距離や面積の計測、断面確認などに使えます。東京電力PGでは対象拠点を順次拡大する方針ですが、導入による作業時間や費用の削減量は公表されていません。

なぜ重要か

東京電力PGの建物保全担当者は、現場の360度映像から作ったモデル上で、建物の状態や関連情報を遠隔で確認できるようになります。生成時間は従来手法より短いとリコーは説明していますが、実際に点検時間や費用がどれだけ減るかはまだ示されていません。

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