1Passwordは、対応するAIエージェントにパスワードを知らせずに、オンラインアカウントへログインさせる機能を導入する。「1Password for Agents」と呼ばれるこの機能では、アカウントの所有者が自分の端末でログインリクエストを承認する。
エージェントがログインフォームにたどり着くと、固有のデジタルキーを使って1Passwordに自身を識別させる。その後、アプリに、エージェントがアクセスを求めているアカウントとその理由が通知される。ユーザーが承認すると、1Passwordがログイン情報を直接入力する。同社によると、エージェントはパスワードを見たり扱ったりせずに作業を続けられる。
承認権限はアカウント所有者に
この仕組みは二要素認証に似ている。エージェントにパスワードを渡したり、連携するすべてのアカウントへの包括的な権限を与えたりするのではなく、ユーザーがアクセスを承認する。1PasswordのCEO、Aashish Tripathi氏は、この機能は、アカウント内のすべてに恒久的なアクセス権を与えずに、エージェントに割り当てた作業をさせることを目的としていると述べた。
これは認証情報の共有に一定の境界を設ける仕組みだが、ログイン後にエージェントが操作できないという意味ではない。承認後にエージェントの活動をユーザーがどのように制御できるのか、またアクセスをどう終了できるのかについて、発表資料では詳しく説明されていない。
複数のエージェントとの連携を予定
1Passwordによると、このシステムはMeta Muse、ChatGPT Work、Dots、Claude Duet、Grok Bot、Townに対応するよう設計されている。また、Browserbase、Browser Use、Dana、Instinct、Kernel、Perplexity、Ramp、Tomo、Wajoを、対応に向けて取り組むパートナーとして挙げている。
発表では、提供開始時期や価格、どのユーザーがこの機能を利用できるのかは明らかにされていない。希望するエージェントやアカウントで使えるかを判断するうえで、こうした情報が重要になる。
なぜ重要か
アカウントへのアクセスが必要な作業をAIエージェントに任せたい人にとって、再利用可能なパスワードを渡さずに済む可能性がある。1Passwordによると、認証情報はユーザーが承認した後にのみ入力される。ただし、ログイン後にエージェントの操作にどのような制限があるのかは不明で、発表では提供時期や価格も明らかにされていない。