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フジテレビ、2027年10月までに全ドラマでAI活用可能な体制へ

毎クール1本以上を「AI強化枠」に設定。「救命病棟24時」では爆発事故の空撮映像などにAIを使った。

著者: Oossa公開日: 1 分で読める

Avel Chuklanov · Unsplash

フジテレビは2026年11月5日、2027年10月をめどに、同社が制作するすべてのドラマでAIを活用できる体制を整えると発表した。AIの使用を全作品に義務付けるという発表ではなく、作品やシーンに合わせて活用できる環境を整える計画だ。

その準備として、2026年10月期から、毎クール1本以上のドラマを「AI強化枠」と位置付ける。作品制作を通じて知見を蓄積し、使い方を広げる方針だ。フジテレビは現在、地上波のゴールデン・プライム帯(午後7時~11時)で、連続ドラマを年間16本制作している。

「救命病棟24時」で映像制作に活用

先行事例の一つが、2026年10月期のドラマ「救命病棟24時」だ。第1話の爆発事故の場面では、AIで架空の空撮映像を生成し、煙を合成した。フジテレビは複数のドラマですでにAIを使っているとしている。

制作を担ったのは、フジテレビの湾岸スタジオで2026年9月に運用を始めた組織「AI Sandbox」。映像制作などを手掛けるANDENTの協力を得て、AI活用を進めている。フジテレビによると、一部の工程では従来より作業工数を最大70~80%削減できたという。この数字は一部工程についての説明で、ドラマ制作全体で同じ削減が見込めるという意味ではない。

グループ企業にも拡大へ

フジテレビは2027年10月ごろ以降、フジ・メディア・ホールディングス傘下の映像関連企業にもAI活用を広げる方針だ。さらに2029年度には、グループ全体で「国内トップベンダーレベルのAI活用機能を保有することを目指す」としている。

同社は、AIを含む複数の映像制作手法から、作品や場面に合う方法を選べるようにしたい考えだ。従来は難しかった表現や、制作現場の負担軽減、安全性の向上につなげるとしている。ただし、AIを使う作品や工程の範囲、削減できた工数の具体的な内訳は明らかにしていない。

なぜ重要か

ドラマ制作に携わる人にとっては、爆発場面のような映像を作る際に、AIを選択肢として使える体制が広がる。フジテレビは一部工程で工数を減らせたと説明しているが、視聴者にどんな作品上の変化が出るか、また削減効果が他の番組にも及ぶかは、今後の導入内容を見ないと分からない。

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