Ricursive Intelligenceは、重みがApache 2.0ライセンスで提供される650億パラメーターの言語モデル「Ripple-65B Preview」を公開した。MarkTechPostによると、公開時の報道で取り上げられたベンチマーク「Terminal-Bench 2.1」で80.5を記録した。このスコアは、最大で15倍の規模を持つ米国のオープンモデルの結果を上回るとされている。
モデルの重みとは、応答の生成に影響するよう学習された値のことだ。「オープンウェイト」とは、そうした値が公開されていることを指す。Apache 2.0は、ライセンスの条件に従えば、一般に利用、改変、再配布を認めるライセンスだ。発表ではライセンスが明記されているものの、モデルの入手先や必要なハードウェア、ライセンス以外の制限の有無については説明されていない。
スコアから何が分かる?
示された情報の中で、性能について最も明確なのは80.5という数値だ。最大で15倍の規模を持つモデルとの比較は、モデルの実行に必要な計算能力に関心がある読者にとって参考になる可能性がある。ただし、報道では比較対象のモデル名やスコアは示されていない。また、ベンチマークの設定や評価を行った主体、結果が独立に検証されたかどうかも明らかでない。そのため、この比較だけでは評価が難しい。
「dense(密)」というラベルは、回答を生成する各ステップでモデルのパラメーター全体を使う設計を指す。一部だけを選んで使う設計とは異なる。発表では、これ以上の技術的な詳細や、Ripple-65BがTerminal-Bench 2.1以外のタスクでどのような性能を示すかは説明されていない。また、プレビュー版とされているため、最終版についての説明や、日常的な利用での性能を保証するものと受け取るべきではない。
まだ分かっていないことは?
Ricursiveの発表により、明示されたライセンス条件のもとで開発者がモデルの重みを調べたり実行したりできる、オープンウェイトモデルがまた一つ加わった。ただし、実用性を判断するために必要な情報は限られている。価格、ダウンロード先、必要なハードウェアに関する案内、独立したテストの情報はいずれも示されていない。報告されたスコアはベンチマークの結果の一つであり、文章の作成や質問への回答、ソフトウェア関連の作業全般でどれほど優れているかを示すものではない。
なぜ重要か
モデルの重みを試したい開発者は、Apache 2.0の条件に従ってRipple-65Bを利用、改変、再配布できる可能性がある。ただし、入手方法や実行コスト、ベンチマーク比較が独立に検証された条件でも成り立つかどうかは、公開情報からは分からない。