デジタル庁が、Excelなどのファイルが機械で扱いやすいかを判定するツール「Harunobu(はるのぶ)」をGitHubで公開しています。Excel・CSV・TSVを、行政データの利用に向けたルールに基づいて100点満点で採点します。
紙に印刷したときの見た目を優先し、セル結合などを多用したExcelファイルは「神Excel」と呼ばれることがあります。Harunobuは、こうしたファイルを含め、システムやAIで使う際に扱いづらいデータの整備を支援する目的で開発されました。
採点結果を外部のAIにも渡せる
採点はあらかじめ定めたルールに基づいて行います。デジタル庁は、生成AIのように確率によって結果が変わる方式ではないため、その種の誤りを避けられることや、人手より速く処理できることを説明しています。
結果はJSON形式で出力され、外部システムと組み合わせて使えます。公式ブログでは、ChatGPTに採点結果を渡し、それをもとにExcelを加工するプログラムを作る例が紹介されています。つまり、Harunobuがファイルを採点し、AIを使って整備作業を進める構成です。
目的はデータ整備の負担軽減
デジタル庁は、神Excelのようなファイルは行政・民間の双方で使われている一方、データを利用するシステムやAIにとって扱いやすいとは限らないと説明しています。Harunobuで作業時間を減らし、データの整備につなげる考えです。
名称は、錦絵の制作で複数の版を重ねることと、複数のルールを重ねて機械可読なデータを作るイメージを重ねたもの。江戸時代の浮世絵師、鈴木春信にちなんでいます。
なぜ重要か
行政や企業でExcelのデータをシステムに取り込む担当者は、Harunobuで扱いづらさを確認し、整備の手がかりを得られます。ChatGPTを使う例も示されていますが、どの程度の作業時間を減らせるかや、採点後の修正が自動で完了するかは、記事からは分かりません。