東京都江戸川区は、職員による生成AIの利用で、年間3万5494時間の業務を削減したと試算しています。利用者は1271人。削減時間を東京都の最低賃金を基準に金額へ換算すると、約4351万円相当になると区は説明しています。
この数字は、生成AIを使った職員の利用状況をもとにした区の集計です。実際に人件費が同額減ったという意味ではありません。記事では、投資対効果(ROI)を1136%とする試算も紹介されています。
導入は議事録作成から
江戸川区がAIの活用を始めたのは2021年4月で、最初は議事録の作成に使いました。2022年1月には相談対応を支援するAIシステムを導入。その後、災害対応などにも利用範囲を広げてきました。
生成AIの庁内利用は2023年7月に始まり、2024年2月には区のWebサイトの検索サービスにも生成AIを組み込みました。職員は文書の作成やアイデア出しなどに使っているといいます。
配布だけで終わらせない
区の担当者は、ツールを配るだけでは活用は定着しないと話しています。AIの得意なことを理解し、職員の意見を反映しながら、仕事の進め方に合わせて使い方を整えてきたと説明しました。
記事では、区が5年間の導入経験をもとに、職員向けの活用ルールやガイドラインを整備していることも紹介されています。
なぜ重要か
自治体職員にとっては、文書作成やアイデア出しなどに生成AIを使い、定型的な仕事にかかる時間を減らせる可能性を示す事例です。ただし、約4351万円は削減時間を賃金で換算した額で、住民の待ち時間や区の実際の支出が同じだけ減ったかは、記事からは分かりません。