中国の人工知能(AI)スタートアップDeepseekは、新たな資金調達ラウンドをほぼ終えようとしている。調達額は少なくとも120億ドル、最大で150億ドルに達する可能性がある。最大の出資者は電池メーカーのCATLとインターネット大手Tencentとされる。資金は、Huawei製AIチップ16万個を搭載するデータセンターの建設と、2027年初頭の新規株式公開(IPO)に向けた準備に充てられる。
今回の資金調達が重要な理由
Deepseekの最新モデルV4‑Flashは、コストと性能の面でAnthropicやOpenAIなどの競合を上回ると報じられている。同社は、独自の推論チップの開発を進めてNvidiaやHuaweiへの依存を減らしながら、モデルの重みを無償公開するオープンソースモデルの提供を続ける方針も示している。
なぜ重要か
Deepseekが資金を確保できれば、AIサービスを拡大し、西側企業との競争を一段と強められる可能性がある。中国企業にとってAIツールのコスト低下につながることも考えられる。2027年に予定するIPOは、米国以外のAI企業に投資する新たな機会となる可能性もある。一方、独自チップがNvidiaへの依存をどの程度の速さで減らすかは、まだ不透明だ。