Cloudflareは2026年10月8日、「Birthday Week」の期間中に、文章生成ではなく判断に特化したオープンウェイトモデル「Clef」を発表した。27-billion-parameterのマルチモーダルモデルと、Clef‑Flashと呼ばれる小型の9-billion-parameterモデルを、Workers AI経由で提供するとともに、Hugging Faceでダウンロード可能な重みとして公開した。
モデルの仕組み
Clefは、状態の説明と型付き質問のスキーマを入力として受け取り、選択肢ごとに確率を返す。テキスト、JSON、画像、動画を単一のフォワードパスで処理できるため、自由形式の出力を追加で解析する必要はない。27Bモデルのコンテキストウィンドウは64 kトークンで、TypesafeのJevなど同等モデルの2倍にあたる。
性能と利用方法
Cloudflareによると、自社ベンチマークで9BのClef‑Flashモデルはレイテンシの中央値が38.8 ms、大型の27Bモデルは209.3 msだった。モデルはCloudflareのエッジGPUで動作するため、頻繁に実行される判断処理でもネットワークレイテンシを低く抑えられるとしている。開発者は新サービスを使って独自データでモデルをファインチューニングできる。サービスは当初、エンジニアのサポート付きで始まり、後にセルフサービス型となる予定だ。
なぜ重要か
AIエージェントを開発する人にとって、Clefは独自のパーサーを書かずに、すぐ使える形で高速かつ構造化された判断を実現する手段となる。9Bモデルの低レイテンシは、問い合わせチケットの振り分けやボットトラフィックのフィルタリングなど、リアルタイム処理に適している。また、オープンウェイトで公開されるため、各チームが自社データに合わせてモデルを調整できる。